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【金曜討論】<部活動指導の外注化> 石井昌浩氏「教師の負担軽減が急務」 渡辺敦司氏「安易な委託は対症療法」

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【金曜討論】
<部活動指導の外注化> 石井昌浩氏「教師の負担軽減が急務」 渡辺敦司氏「安易な委託は対症療法」

 渡辺敦司氏

 --部活動で教員の負担が重すぎることが問題となっている

 「今年6月に経済協力開発機構(OECD)が発表した国際教員調査の結果によれば、日本の中学校教員の勤務時間はOECD加盟各国の中で最長だった。特に課外活動の指導時間は各国平均の3倍以上と長かった。ただOECDの担当者は会見で『それだけ時間をかけて教師が生徒に向き合っているのは日本の強みだ』『課外活動を外注していないのは日本のプラスの特長ではないか』と評価していた。むしろ日本の部活動の利点に改めて注目すべきであり、単に教師が多忙だから外部委託するというやり方は、対症療法でしかない」

 --部活動は教師が担当するのがふさわしいということか

 「誰が部活動を担うべきかというのは別の議論だ。部活動を部分的に外注したとしても顧問教師のかかわりは逆に重要になってくるだろう。教育活動の一環として行う以上、子供にどう働きかけていくかという情報を学校全体で共有して、子供の成長をうながす機会とすべきだ。部活動をそのように前向きに位置づけた上での外注化なら賛成できる」

 --外部指導者はスポーツの経験があっても、教育者ではない

 「そこは教師がどう外部指導者に働きかけるかで、教育専門家としての力量が問われるところだ。部活指導を外部に委託する際にも単に競技力の向上を図るのではなく、教育的な立場で生徒にかかわってもらえるような人を選任してほしい」

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