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【書評】『ダブル・フォールト』真保裕一著

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【書評】
『ダブル・フォールト』真保裕一著

 初めて殺人事件の弁護を任された新米弁護士の僕は、関係者の話を聞いて歩く。町工場の経営者が金融業者をペーパーナイフで刺して死なせた事件だが、正当防衛の要素もありそうだ。どこまで減刑を勝ち取ることができるのか。僕は法廷で、金融業者の評判や悪質な手口を次々に暴いていくが、被害者の娘が叫び出す。〈「殺された父さんが、どうして辱めを受けなきゃいけないのよ。おかしいじゃない!」〉。被告人には正当な弁護を受ける権利がある。しかし、じつは隠された真相が…。「正しいこと」の危うさ悩ましさにハラハラドキドキ。(集英社・1500円+税)

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