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【書評】『第一次世界大戦』マイケル・ハワード著、馬場優訳

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【書評】
『第一次世界大戦』マイケル・ハワード著、馬場優訳

 今年で開戦100周年を迎えた第一次世界大戦。その後の人類史を変えた重要な出来事ながら、本格的に参戦しなかった日本ではいまだになじみが薄く、また背景や経緯が複雑なことから、簡潔な良書が長らく得られなかった。

 英国軍事史学界の長老が書いた本書は、その隙間を埋める格好の入門書。戦局の推移を追うのはもちろん、なぜこの戦争が起き、かつその遂行を国民が強く支持したかという社会的観点も見落とさない。巻末のブックガイドも良心的。この戦争が作り出した現代世界は、そのまま今日まで続いていることがよく理解できる。(法政大学出版局・2800円+税)

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