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いじめ予防に弁護士奮闘 出張授業、保護者にセミナー 防止法施行から1年

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いじめ予防に弁護士奮闘 出張授業、保護者にセミナー 防止法施行から1年

弁護士によるいじめ防止授業。いじめを未然に防ぐコミュニケーションの仕方について生徒らが議論した=24日、東京都中野区の大妻中野中学校(篠原那美撮影)

 「いじめ防止対策推進法」(いじめ防止法)が施行されて28日で1年。専門家の立場から、いじめ防止法への理解を広げようと、弁護士たちが法廷を飛び出し、学校現場で奮闘している。出張授業を行ったり、保護者向けのセミナーを開いたり。いじめを未然に防ぐ仕組み作りに一役買っている。

 <「服のセンスが悪い」などと日常的にCを攻撃するBに、二人と友達であるAはどんな言葉をかけるべきか>

 24日、私立大妻中野中学校(東京都中野区)で行われたいじめ防止授業。真下麻里子弁護士(33)が、生徒の日常生活で起こりそうなトラブルの事例を示し、いじめに発展させないためのコミュニケーション方法について考えさせた。

 ある生徒は「Bにきつい言葉で注意したら怒るかもしれない」とした上で「『好みは人それぞれ。Bちょっとキツイね』とBに笑顔で語りかける」と回答。別の生徒は「『Bはどんな服が好きなの』と逆に話を振る」と提案した。

 気持ちを考えて

 真下さんは「やられた相手が心身の苦痛を感じているものはいじめ。友人が苦痛を感じているかもしれないと思ったら、何らかの行動を起こす勇気を持ってほしい」と話し、Cの苦痛を減らす方法として、(1)Cを肯定する(2)Bをたしなめる-の2つのアプローチがあると説明。

 生徒たちが(1)と(2)を織り交ぜて対処したり、質問で切り返したりしたことを評価し、「誰かをたしなめる行為は、相手を単に怒らせるだけに終わることもあるので、相手の気持ちを考えながら、きちんと真意を伝えるコミュニケーション法を身につけて」と訴えた。

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