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【書評】『ニッポン景観論』アレックス・カー著

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【書評】
『ニッポン景観論』アレックス・カー著

『ニッポン景観論』アレックス・カー著(集英社新書ヴィジュアル版・1200円+税)

 コンクリートで固められた河川、海岸には消波ブロック、山に建つ鉄塔。電柱が街を侵食し、奇怪な建造物や看板が入り乱れる。日本人には普通の光景だが、外国人には奇異に映る。

 著者は滞日して40年近くになる東洋文化研究者。日本全国を歩いて、首をひねりたくなる光景の数々を目撃してきた。本書に収められているのは“景観破壊の現場写真”だという。〈国土全体が前衛芸術の「土木インスタレーション・アートギャラリー」〉と皮肉も辛辣(しんらつ)。「愛しているから怒る」と記す著者は、公共事業の「中身」を変えようと提言する。(集英社新書・1200円+税)

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