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【書評】『2015年 中国の真実』宮崎正弘、石平著

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【書評】
『2015年 中国の真実』宮崎正弘、石平著

『2015年中国の真実』宮崎正弘、石平共著(WAC)

 ■中国は“裸の王様”に潰される

 今から5年前の2009年9月に、本書の著者である宮崎正弘氏と石平氏と私の3人で、北京、上海への小旅行に出かけたのが、本書対談シリーズ(今回で6冊目)の始まりであった。

 そして、その頃から日本では、“中国経済の破綻”が話題になっていて、当初の対談もそれが眼目であった。

 では、5年後の現在、中国経済はどうなのか。まさに、本シリーズがこれまで予測したように、中国経済の破綻は秒読み状態に入っている。

 実態は、本書で詳述しているように、(1)不良債権が600兆円を超えている(2)不動産バブル崩壊で、中産階級が全滅する(3)香港の不動産王・李嘉誠は、すでに中国の物件をすべて売り逃げしている。大財閥・大連万達集団の王健林は、国内の不動産開発をすべて中止した(4)共産党幹部やその家族の多くが“海外逃亡”を始めている-等、深刻・残酷以外のなにものでもない。

 にもかかわらず、損得勘定のできない習近平は、外に向かって「海洋強国」「民族の偉大なる復興」を宣言し、反米反日路線と軍備増強に一直線。まさに自らが、昔の旧ソ連の役割を演じている。

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