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【赤字のお仕事】「古里」の歴史はなんと60年

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【赤字のお仕事】
「古里」の歴史はなんと60年

 新聞の中で使われる用字用語が、読者が思っているものと違うなんていうことは少なくありません。例えば夏休みや年末年始などの帰省でよく出てくる「故郷(こきょう)」を指しての「古里(ふるさと)」も読者にとっては気になる言葉のようです。

 8月のお盆の帰省の記事で「古里へ…わくわくと祈り」(東京本社版)と見出しにしたところ、読者から何件かの問い合わせや指摘がありました。

 「イメージがピンとこない」「違和感がある」「間違っているのでは」などと、「ふるさと」は故郷と表記されるものではとの思いからの問い合わせでした。国語辞書をみると「ふるさと」は「古里・故里・故郷」となって意味で使い分けるのではなく同じ扱いになっています。

 なぜ「ふるさと」は新聞では古里と表記されるのでしょうか。新聞の用字用語は常用漢字表内の漢字(表内字)を音訓の範囲内(表内音訓)で表記すると決めています。故郷の字はいずれも表内字ですから使用に問題はありませんが、「ふるさと」の読みをした場合、表内音訓での表記から外れてしまいます。ほかに漢字表の付表で、父さんや息子などのように当て字や熟字訓など特に使用することが認められているものもありますが、その中でも故郷を「ふるさと」と読むことを認めていません。あくまで故郷は「こきょう」なのです。

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