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【世界の食を支える-遺伝子組み換え作物の今(上)】「持続可能な農業」 期待される収量増や機能性

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【世界の食を支える-遺伝子組み換え作物の今(上)】
「持続可能な農業」 期待される収量増や機能性

大豆1ブッシェルを作るのに必要な面積が左から右へ年を追って減っていく様子を示した畑。左が2000年当時で、現在は男性が立っている位置まで減った =米ミズーリ州のモンサント社研修センター

 モンサント社の「ステアリドン酸オメガ3大豆」は、体内で必須脂肪酸のEPA(エイコサペンタエン酸)に変換されることで心血管疾患のリスク軽減効果があるとされ、先進国での利用に注目が集まる。

 一方で、コーンミールなどアフリカの人たちの主食となる穀物については、干魃(かんばつ)耐性や害虫耐性の品種が望まれているにもかかわらず、研究が進んでいない。

 トンプソン教授は「世界から貧困と飢餓を減らすため、低所得国の農業の生産性を上げる必要がある。途上国でバイオ技術が使えるように国際社会全体で農業研究への支援を行うべきだ」と話している。

 遺伝子組み換え(GM)作物 ある生物から取り出した有用な遺伝子を別の生物に組み込むことによって、病気や害虫に強いなど新しい性質を加えた作物。自然界で微生物が植物に対して引き起こしている遺伝子導入の現象を応用した。商業栽培は当初、先進国を中心に広がったが、2011年に途上国の栽培面積が先進国を上回った。最も栽培面積が大きい米国では、トウモロコシや大豆、パパイアなど8種類を栽培している。

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