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【世界の食を支える-遺伝子組み換え作物の今(上)】「持続可能な農業」 期待される収量増や機能性

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【世界の食を支える-遺伝子組み換え作物の今(上)】
「持続可能な農業」 期待される収量増や機能性

大豆1ブッシェルを作るのに必要な面積が左から右へ年を追って減っていく様子を示した畑。左が2000年当時で、現在は男性が立っている位置まで減った =米ミズーリ州のモンサント社研修センター

 ジョンズ・ホプキンス大学のロバート・L・トンプソン教授(国際環境・農業政策)は「新たな耕作地の開発は森林破壊を招き、地球温暖化を加速化させる恐れがある。増え続ける人口の食糧を確保するには、現在ある耕地の生産性を上げるのが望ましい」と指摘、乾燥や熱に強いGM作物の開発に期待を寄せる。

 大豆でEPA

 GM技術によって収穫量は大きく増加してきた。例えば、1ブッシェル(バケツ1杯分の容積。トウモロコシは約25キログラム、大豆は約27キログラム)のトウモロコシ生産に要する農地は1970年には平均601平方フィート(55・8平方メートル)だったが、2010年には同285平方フィート(26・5平方メートル)と半分以下となり、同じ面積の土地で倍の収穫ができるようになった。

 特定の栄養素を取り込むなど機能性に優れたGM作物の開発も急ピッチで進む。IRRI(国際稲研究所、本部・フィリピン)が研究開発を進め、実用化間近の「ゴールデンライス」は、ベータカロテンを産生する遺伝子を導入したGMコメで、コメを主食とする途上国の人たちのビタミンA欠乏症の解決につながると期待されている。

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