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【世界の食を支える-遺伝子組み換え作物の今(上)】「持続可能な農業」 期待される収量増や機能性

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【世界の食を支える-遺伝子組み換え作物の今(上)】
「持続可能な農業」 期待される収量増や機能性

大豆1ブッシェルを作るのに必要な面積が左から右へ年を追って減っていく様子を示した畑。左が2000年当時で、現在は男性が立っている位置まで減った =米ミズーリ州のモンサント社研修センター

 1996年に米国で商業栽培が始まって以来、世界的に栽培が広がっている遺伝子組み換え(GM)作物。日本で商業栽培は行われていないが、飼料用や食用油用として年間約1500万トンのGMのトウモロコシや大豆を輸入、GM作物が日本の食を支えているのも事実だ。米中部ミズーリ州セントルイスに、GM作物の研究施設や栽培農家を訪ねた。

 人口増に対応

 「2050年までに世界の人口は90億人超となり、食料生産を1・6倍に引き上げる必要がある。しかし、穀物が栽培できる土地は限られる。より少ない土地でより多くの食料を生産できるGM技術は、持続可能な農業や食料の増産に役立っている」

 GM作物で世界のトップを走る米モンサント社のサム・エシントン植物育種部長は、将来の人口増にGM技術が果たす役割をこう説明する。60カ国以上に約400の研究施設をもつ同社が最も力を入れているのが、「持続可能な農業」のためのGM作物の研究開発だ。持続可能な農業というと、化学肥料や化学農薬を使わない有機農業を思い浮かべる人もいるが、GM作物こそ持続可能な農業技術とみる専門家は多い。人口増に対応するために農地開拓を進めれば、森林破壊につながりかねないからだ。

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