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【昭和天皇実録公表】「退位により戦争責任者の聯合国への引渡しを取り止めることができるや否や」 主要記述抜粋(終戦~崩御)

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【昭和天皇実録公表】
「退位により戦争責任者の聯合国への引渡しを取り止めることができるや否や」 主要記述抜粋(終戦~崩御)

 「昭和天皇実録」の後半には、終戦の「聖断」にいたる過程や、戦後の激動の時代での昭和天皇の動きが記されている。(数字は洋数字に変換)

 終戦の御前会議・詔書

 昭和20年8月10日 午前0時3分、御文庫附属室に開催の最高戦争指導会議に臨御される。(中略)午前2時過ぎ、議長の首相(鈴木貫太郎)より聖断を仰ぎたき旨の奏請を受けられる。天皇は、(中略)股肱(ここう)の軍人から武器を取り上げ、臣下を戦争責任者として引き渡すことは忍びなきも、大局上三国干渉時の明治天皇の御決断の例に倣い、人民を破局より救い、世界人類の幸福のために外務大臣案にてポツダム宣言を受諾することを決心した旨を仰せになる。

 14日 午前11時2分、侍従武官長蓮沼蕃(しげる)を従えられ、御文庫附属室に開催の御前会議に臨御される。(中略)開会後、首相は(中略)重ねて御聖断を下されたき旨を言上する。(中略)天皇は、国内外の現状、彼我国力・戦力から判断して自ら戦争終結を決意したものにして、変わりはないこと、(中略)国家と国民の幸福のためには、三国干渉時の明治天皇の御決断に倣い、決心した旨を仰せられ、各員の賛成を求められる。(中略)午後9時20分、内閣上奏書類「帝国ノ方針ニ関スル件」を御裁可になり、詔書に署名される。

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