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【探訪 あのころ~東京五輪半世紀】沖縄で日の丸胸に聖火リレー

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【探訪 あのころ~東京五輪半世紀】
沖縄で日の丸胸に聖火リレー

那覇飛行場を出発した聖火は奥武山競技場の聖火台にともされた。産経新聞は夕刊1面で「観衆のすさまじいまでの興奮と感激は、オリンピック開会式があたかもいまここで行われているかのよう」と表現した=昭和39年9月7日、那覇市

第1走者の宮城勇さん

 半世紀前の昭和39年9月7日、米軍統治下の沖縄・那覇飛行場に東京五輪の聖火を乗せた日本航空特別機「シティ・オブ・トウキョウ号」が着陸した。この日から34日間、繰り広げられた聖火リレー。第1走者は琉球大学4年の宮城勇さん(72)だった。

 当初、リレー開始は9月6日の日曜日を予定していたが台風で1日遅れに。那覇市内の中学で教育実習中だった宮城さんは、月曜日の1時間目、自身の初授業を早めに切り上げ、生徒の激励を受け慌ただしく飛行場に向かった。

 聖火を待つ2万人の手には日の丸。当時、沖縄の公共施設で祝日以外の日章旗掲揚は禁止されていたが米軍は黙認した。宮城さんがトーチを高々と掲げると歓声がわき上がった。オレンジ色の火花が顔や頭に降り注いで熱かった。これで緊張がほぐれ体の震えは不思議と止まった。

 押し寄せるマスコミと沿道の群衆。無数の日の丸をかき分けるように走った。道路は右側通行。左ハンドルの国産車が併走した。

 宮城さんにとって「日本人であることへの誇り」を抱きながらの1・7キロは10分で終了。聖火は10万713人の走者が計6755キロをリレー、開会式の10月10日、東京・国立競技場にともされた。(写真報道局 大山文兄)

                  

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