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昭和最強の棋士、呉清源九段に中国から平和発展貢献賞

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昭和最強の棋士、呉清源九段に中国から平和発展貢献賞

中国人民対外友好協会から「平和発展貢献賞」を授与された囲碁の呉清源九段=8月25日、神奈川県小田原市

 昭和最強の棋士として知られ、日本と中国の囲碁界に多大な影響を与えた呉清源(ご・せいげん)九段に、中国人民対外友好協会から「平和発展貢献賞」が授与された。今年6月に100歳を迎えた呉九段は、8月25日に神奈川県小田原市で行われた授与式に姿を見せ、旧知の中国囲棋協会主席・王汝南八段(68)らと交流した。

 1914(大正3)年に中国・福建省で生まれた呉九段は、14歳で来日。木谷実九段と発表した「新布石」や打ち込み十番碁が国内外で大きな話題になった。昭和59年まで現役で活躍。平成16年には中国で「呉清源国際囲碁交流基金」を設立し、日中交流などに貢献している。

 同友好協会は「青少年の囲碁のレベルアップと、両国の友好関係に大いに貢献された」と授与の理由を説明。これまでに京セラの稲盛和夫名誉会長らが受賞しているという。

 第二次大戦で東京都内の自宅を焼失するなど苦難を経験した呉九段は、7月にあった会合で「碁は世界平和に役立つと思います」とのメッセージを寄せていた。この日も長女の佳澄さんが「父は長年、世界平和を考え、国際交流に努めてきました。名誉ある賞をいただき、喜んでいると思います」と感謝の気持ちを述べた。(伊藤洋一)

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