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夏の肌トラブル 重症化しやすい「汗荒れ」

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夏の肌トラブル 重症化しやすい「汗荒れ」

汗荒れになった腕。夏に多い肌トラブル の一つ(「よしき皮膚科クリニック銀座」提供)

 首回りなどの、しつこいかゆみや赤みは、汗によって肌が荒れる「汗荒れ」の可能性がある。夏の肌トラブルといえば、「汗疹(あせも)」が知られるが、重症化しやすいのは汗荒れ。皮膚が薄くて弱い所や肌の乾燥している所は荒れやすい。汗をこまめに拭いたり、乾燥を防いだりするなど早めのケアが大切だ。(寺田理恵)

 ◆まめに拭く

 汗荒れは、汗によって起こる接触性皮膚炎。夏に多い皮膚トラブルの一つで、汗の水分が蒸発すると、汗に含まれている塩分やアンモニアの濃度が高くなり、刺激になってチクチク・ピリピリと感じる。さらに、汗が皮脂と混じってベタついた所に、ほこりなどが吸着し、かゆみを生じることがある。

 汗荒れになりやすい部分は皮膚が薄くて弱い所や乾燥している所。首回り、腰回りなど衣服との摩擦や蒸れが起きる部分もなりやすく、かゆみや赤みを伴う。汗が原因だと気づかないことも多く、医療機関で受診しない人が多いとみられる。

 「よしき皮膚科クリニック銀座」(東京都中央区)の吉木伸子院長は「汗でかゆくなると『汗疹』と思う人が大半だが、実際は8割以上が汗荒れ。汗疹は、大量に汗をかいたときなどに汗管(汗を排出する管)が詰まるのが原因。汗疹は汗をまめに拭いてもできるが、汗荒れはまめに拭くことで予防できる」と予防の重要性を強調する。

 ◆早めのケア

 汗疹は触らなければ通常、数日で治ることが多い。しかし、かゆみを伴う汗荒れは、かきむしるなどして重症化しやすい。このため、肌の保湿を心掛けるなど早めのケアが大切だ。

 「汗荒れを予防するには皮膚の乾燥を防ぐことが大事」と吉木院長。風呂上がりの清潔な肌にローションやクリームといった保湿剤をつけて乾燥を防ぐ。皮脂の少ない腕や脚を中心につけるといい。保湿剤には香りなど雰囲気を楽しむものもあるが、乾燥を防ぐにはスキンケアを重視したものを選ぶ。

 入浴時の洗い過ぎも肌を荒れやすくするので、肌をごしごしこすらず、せっけんを使い過ぎないように注意する。肌が蒸れないよう衣類を工夫することも汗荒れの予防につながる。

 汗疹は汗管密度が高くて体重当たりの発汗量の多い子供によく見られるが、汗荒れは大人にも子供にも起きる。

 汗荒れを起こしやすいのは、汗をよくかく人や皮膚のデリケートな人。高齢者も発汗量が低下する一方で、皮膚が薄くなって乾燥しやすい。

 厳しい残暑が続く折から、汗をかいたときは肌トラブルに注意が必要だ。

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 ■なりやすいのは首回り

 夏に多い肌トラブルの「汗荒れ」や「汗疹」、なりやすいのは首回り-。こんな結果が、「ユースキン製薬」(川崎市川崎区)の実態調査で出た。

 調査は平成25年夏、同社のホームページを通じて10~80代の男女2162人(男性360人、女性1802人)に実施した。

 それによると、汗荒れなどについて、男女とも「なりやすい箇所」「気になる箇所」は首回りが最多だった。男女別では、女性67.4%、男性59.7%。次いで「背中」が男女とも多く、女性は38.6%、男性は37.8%だった。

 一方、「ひじの内側」「胸回り」は男女で差が出た。女性はそれぞれ33.9%、31.5%だったのに対し、男性はそれぞれ16.9%、15.3%にとどまった。

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