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常磐津節の人間国宝 常磐津一巴太夫氏死去 83歳

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常磐津節の人間国宝 常磐津一巴太夫氏死去 83歳

常磐津一巴太夫さん

 常磐津節の人間国宝、常磐津一巴太夫(ときわづ・いちはだゆう、本名・明田昭=あけた・あきら)さんが大阪市内で死去したことが16日、分かった。83歳。葬儀・告別式は未定。喪主は妻、浩子(ひろこ)さん。

 家族によると、公演のために宿泊していたホテルの一室で倒れているのを、同日午前に発見された。病死とみられる。

 京都市生まれ。昭和23年、常磐津の世界に入り、27年、一巴太夫を名乗る。29年、大阪・中座で歌舞伎の初舞台。艶のある美声で頭角を現し、十三世片岡仁左衛門さんの抜擢(ばってき)などもあり、36歳で歌舞伎の立て(芯)語りとなった。

 「将門(まさかど)」「関(せき)の扉(と)」の大曲をはじめ、「廓文章(くるわぶんしょう)」などでもはんなりとした語りで“一巴節”といわれる芸風を確立。「三世相錦繍文章(さんぜそうにしきぶんしょう)」を10年がかりで全曲を語る偉業を成し遂げた。

 平成7年、常磐津の太夫として初の人間国宝に認定。関西常磐津協会の理事長を務めるなど普及・発展に尽力。7月の松竹座「七月大歌舞伎」にも出演、元気な姿を見せていた。

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