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【北海道神宮百話】リスが巣を作っていたことも 重さ400キロの巨大な注連縄(しめなわ)

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【北海道神宮百話】
リスが巣を作っていたことも 重さ400キロの巨大な注連縄(しめなわ)

北海道神宮の大注連縄(しめなわ)=札幌市

 神社の注連縄(しめなわ)は何のためにあるのか-。通常、神域と現世を隔てる境界の役割をしているものが注連縄だが、北海道神宮(札幌市)の大注連縄は、ちょっと違う。

 北海道神宮の大注連縄は、よくみかけるものとは違い、ほとんどねじれておらず中央が太くなっている。中央には米俵が2俵、載っている。重さは400キロ、太さは2・5メートルあるという。

 「フラヌイ大注連縄(しめなわ)」という名前が付けられている。フラヌイとはアイヌ語の富良野だ。作っているのは、中富良野俵神輿(みこし)同志会。昭和34年、まだ札幌神社と呼ばれているときの90年祭大式典にあたり、神門に第1回の大注連縄を奉納した。それからほぼ4年に一度、北海道神宮にフラヌイ大注連縄が奉納されている。

 2回目のときに「フラヌイ大注連縄」と名付けられたという。

 同志会の間山幸雄会長(65)は「伝承は難しい。まず、わらを集めてくるところから大変です。厳選して使うので、400キロ集めて、使うのはその半分くらい」。

 大注連縄を作るときは町の長老に声をかけて、教えを受けながら、作っている。細かいところが難しいのだという。

 「ねじりかたも、足りないと駄目。うまくねじれたときはうれしい。今の注連縄はうまくいったほうだと思う」と、間山さん。

 よく見ると、尻尾にあたる部分の止め方や結び方が普通の注連縄とは違う。そのため、縛る部分の長さも含めると、かなりの長さになる。

 4年に一度、北海道神宮の大注連縄は変えられるという。10数人で約2時間かかる作業だ。

 「ぎりぎり4年はもつが、あるときは、外したらなかにリスが巣をかけていたこともあった。かじられていて危なかった」という。

 「(大注連縄作りは)ずっとやってあげたいが、いつまで続けられるかが問題」と間山さんは厳しい顔をした。(松垣透)

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