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【北関東・名所巡り(4)】地球史解明につながる化石の宝庫 栃木・佐野の葛生石灰岩

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【北関東・名所巡り(4)】
地球史解明につながる化石の宝庫 栃木・佐野の葛生石灰岩

 「葛生といえば石灰、石灰といえば葛生」と広く知られている。石灰岩は古生代ペルム紀(約2億6千万年前)にサンゴなどで生成された。江戸時代から農業や工業用に採掘され、現在でも全国有数の生産地だ。

 石灰岩の洞窟からは50万~5万年前に生息していた動物の貴重な化石が数多く発掘され、大正時代から化石研究の先進地として多くの研究者が足を運ぶ。「葛生動物群」と呼ばれ、専門家の間では地質調査の指標とされる。

 「葛生の化石を調べることは日本列島、地球の歴史の解明につながる」。葛生化石館(佐野市葛生東)の奧村よほ子学芸員はその意義を強調する。同館は化石の調査、展示紹介の拠点施設。昭和54年、旧葛生町郷土資料室として整備され、平成17年、佐野市との合併を機にリニューアルされた。現在、約550点を展示している。

 目玉はニッポンサイの化石。昭和43年、地元の石灰石鉱山で発見され、国内唯一の全身骨格標本として貴重だ。関東で初めて出土したバイソンやナウマンゾウも並ぶ。昨年、地元で発見された腕足動物の新種「クーペリナ・ニッポニカ」の化石も注目されている。

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