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【現代に生きる神話 祭られる神々】第5部<イザナキの禊の生命力>(上)「再生」の大切さ説く

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【現代に生きる神話 祭られる神々】
第5部<イザナキの禊の生命力>(上)「再生」の大切さ説く

 日本誕生の国生み、神生みを行った夫婦神、イザナキノミコトとイザナミノミコトは、黄泉比良坂(よもつひらさか)での別れで、こう言い争う。

 「愛(うつく)しき我(あ)がなせの命(みこと)、かく為(し)たまはば、汝(いまし)の国の人草(ひとくさ)、一日に千頭絞(ちかしらくび)り殺さむ」

 「愛しき我がなに妹(いも)の命、汝然為(しかせ)ば、吾一日に千五百(ちいほ)の産屋を立てむ」

 黄泉(よみ)の国で醜い姿を見られた妻が、こんなひどい仕打ちをするならあなたの国の人を1日1000人殺すと言うと、夫はそれなら1日に1500人生まれる国にしてみせる、と反論するのである。

 独り神となったイザナキから最初の神が生まれるのが、黄泉の国の穢(けが)れを落とす禊(みそぎ)の場面だ。場所は「筑紫の日向の橘の小門(おど)の阿波岐原(あはきはら)」。川の中瀬で身をすすぐと、八十禍津日神(やそまがつひのかみ)と大禍津日神(おおわがつひのかみ)が現れ、続いて神直●神(かんなほびのかみ)、大直●神(おおなほびのかみ)、伊豆能売(いずのめ)が出現した、と古事記は記す。

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