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【ニッポンの分岐点】アイドル(2)デビューと幕引き 憧れと「普通」の物語

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【ニッポンの分岐点】
アイドル(2)デビューと幕引き 憧れと「普通」の物語

 昭和40年代後半から50年代前半にかけて、アイドルは隆盛期を迎える。46年に日本テレビ系の公開オーディション番組「スター誕生!」が始まったことで、「普通」の少年少女にとって、デビューは夢から“手が届く憧れ”に変わる。そして人気絶頂のアイドルが自ら宣言した幕引きは、社会に大きな衝撃を与えた。

「原石」の発掘

 47年9月、東京・後楽園ホールで行われた「スター誕生!」の決戦大会で、14歳の少女の獲得に史上最多の25社が名乗りを上げた。名前は桜田淳子。芸能事務所、サンミュージックの福田時雄名誉顧問(83)も、プラカードを上げたスカウトマンの一人だった。

 「責任を取らないといけないから、手を挙げるのには度胸がいる。でも、淳子のときは迷わなかった」。交渉の末、福田は桜田という「原石」を獲得する。

 番組からは同年、森昌子が第1号として「せんせい」でデビュー。福田も森の獲得を狙っていたが、「2、3年レッスンを積んでからデビューさせたい」と交渉して失敗。その経験から、福田には「スターを生む番組なのだから、すぐデビューさせないといけない」との思いがあった。

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