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【どうなる理研改革 提言の行方】STAP細胞の疑義と再調査 全容解明「及び腰」と批判

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【どうなる理研改革 提言の行方】
STAP細胞の疑義と再調査 全容解明「及び腰」と批判

 改革委員会は理研の調査委員会が不正認定しなかった補足的な論文の再調査と、外部委員による論文全体の検証を強く求めた。重大な疑義が新たに浮上し、再発防止のためにも不正の全容解明が不可欠と判断したためで、調査に消極的な理研の姿勢を「及び腰」と痛烈に批判した。

 補足論文はSTAP細胞に増殖能力を持たせた幹細胞の性質を詳しく記述したもの。比較のため胚性幹細胞(ES細胞)から作ったとして掲載したマウス胎児の画像が、実際はSTAP細胞由来だったことが判明。さらに保存試料や公開データの解析結果からも、論文の記述と矛盾する事実が明らかになった。

 共著者の若山照彦山梨大教授は第三者機関に依頼した遺伝子解析から、「STAP細胞が存在する証拠はない」と発表した。

 若山氏は目印となる緑色蛍光タンパク質(GFP)の遺伝子を18番目の染色体に入れたマウスを、STAP細胞の材料として小保方晴子氏に提供した。だが、小保方氏から渡されたSTAP細胞から作製した幹細胞では、この遺伝子はなぜか15番目の染色体に入っていた。STAP細胞は若山氏のマウスから作ったのではなく、素性が不明になってしまったわけだ。

 一方、理研統合生命医科学研究センターの研究員らが遺伝子データを解析した結果、STAP細胞から作ったとされた幹細胞の一種が、実際はES細胞と、胎盤に分化できる栄養膜幹細胞(TS細胞)という2種類の幹細胞が混ざったものである可能性が高いことが分かった。

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