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【父の教え】ベンチャーキャピタリスト・原丈人さん 従業員への配慮、会社に返る

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【父の教え】
ベンチャーキャピタリスト・原丈人さん 従業員への配慮、会社に返る

 「人生は楽しむためにある。自分のために便利な機械を考案し、会社に貢献する。自分は楽をする」と考えていた信太郎さん。海外出張に行くと鉄道に乗車し、資料を収集した。製作した模型機関車は約1500台。購入した模型も含め、約6千台を所蔵する。

 ところが、信太郎さんは中米へ出張する機会がない。父の代わりに鉄道を調査する目的で、19歳のときに出掛けたエルサルバドルで、マヤ文明遺跡のピラミッドに魅せられた。中米考古学の研究資金をつくるため、米シリコンバレーで光ファイバー・ディスプレー開発会社を起業。その後も情報通信分野の技術を開発する企業を育ててきた。

 自身は米国で創業したベンチャーキャピタリスト。だが、米国流の株主の利益を優先する経営ではなく、「公益資本主義」を提唱し、注目されている。従業員や地域社会などにも貢献することで、企業価値を引き上げる考え方だ。

 子供の頃、よく信太郎さんに連れられ、コクヨを見学した。高度経済成長期で、工場は残業続き。当時、出始めた冷房器具を、信太郎さんは重役室ではなく、まず工場から設置した。

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