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【きょうの人】20歳未満のプロ囲碁国際大会創設 堀義人さん(52) 「世界で強くなるため、まず若手を鍛える場」

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【きょうの人】
20歳未満のプロ囲碁国際大会創設 堀義人さん(52) 「世界で強くなるため、まず若手を鍛える場」

 20歳未満のプロ棋士を対象にした世界初の国際大会「グロービス杯 世界囲碁U-20」を創設。日本や中国、韓国など7つの国と地域の予選を勝ち抜いた16人で戦う大会が9日、東京で開幕した。国内唯一の国際棋戦に「日本の棋士が世界で強くなるため、まず若手を鍛える場を設けたかった」と語る。

 茨城県出身。京都大卒業後、商社勤務をへて30歳でベンチャー企業支援会社を設立。平成18年、国内最大規模のビジネススクール「グロービス経営大学院」を開学し、学長を務める。

 囲碁を始めたのは40歳をすぎた頃。「今までやってないことに挑戦したい」と父や祖父の趣味だった囲碁を学ぶうち、経営に必要な要素が網羅されていると実感した。「戦国武将は戦場のシミュレーションを碁盤の上で行った。過去の経験、つまり先に打った手をもとに次にどう攻めるかは、現代のリーダーも身につけておくべき才覚なのでは」

 子育てにも有効と考え、5人の息子にも教えた。すると、毎夏開催される小中学校団体戦で彼らが中心メンバーとなった小学校は全国制覇3度の快挙を達成。その傾倒ぶりに注目が集まり昨年6月、日本棋院の理事に就任し、自らの協賛で新棋戦の創設を提案した。

 優勝賞金300万円のほか、対局料や渡航費も加わると楽な負担ではない。大学院の知名度を高めたいという経営者の視点に加え、「ほかにも応援してくれるところが出てきてくれれば」という思いもある。碁石をモチーフに棋戦のロゴマークまで制作したところに、「最低30年は続ける」との覚悟がみえる。(伊藤洋一、写真も)

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