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算数オリンピックに「長尾賞」 国際数学オリンピック3年連続「金」の故長尾健太郎さんを記念

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算数オリンピックに「長尾賞」 国際数学オリンピック3年連続「金」の故長尾健太郎さんを記念

 全国の小中学生が算数や数学の思考力を競う「算数オリンピック」に今年、新たな特別賞が新設されることになった。数学の世界大会「国際数学オリンピック」で3年連続金メダルを獲得した天才数学者として知られ、昨年10月、「胞巣状軟部肉腫」というがんのため、31歳の若さで亡くなった元名古屋大准教授、長尾健太郎さん。彼を記念した「長尾賞」だ。算数オリンピック委員会(東京都新宿区)は「長尾さんのように世界的に活躍する若い数学者が巣立つチャンスになれば」と期待を寄せている。(清水麻子)

 ◆病魔との闘い

 長尾さんは世界で活躍した数学のエリートだった。国際数学オリンピックで3年連続金メダルを取ったのは、中高一貫の進学校として知られる開成高校(荒川区)時代だ。東大理学部数学科を経て、京都大大学院では表現論と幾何学を研究。英オックスフォード大に留学後、名古屋大大学院多元数理科学研究科で准教授として教壇に立った。亡くなる1カ月前の平成25年秋には、研究中のドナルドソン・トーマス理論で日本数学会建部賢弘特別賞を受賞した。

 数学の能力を開花させたきっかけが小学生時代に参加した算数オリンピックだった。平成6年、小学6年生当時、同大会のトライアルで100点満点の成績を収め、算数オリンピック代表として北京で開かれた中国算数大会に出場した。

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