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【検証!千葉の伝説・噂】(8)行川アイランドから脱走「キョン」が大繁殖? 驚異的繁殖力、捕獲追いつかず

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【検証!千葉の伝説・噂】
(8)行川アイランドから脱走「キョン」が大繁殖? 驚異的繁殖力、捕獲追いつかず

千葉県いすみ市で撮影された野生のキョン(県生物多様性センター提供)

 小柄な体につぶらな瞳、謙虚に突き出る角。動物園にいれば人気の的になるのだろう。かつて勝浦市にあったレジャー施設「行川アイランド」(平成13年閉園)から逃げたといわれるシカ科の動物・キョンが県南部で大繁殖しているという話を聞き、推定生息数が最も多い鴨川市へ車を走らせた。

 周辺での捕獲数が多い内浦山県民の森(同市内浦)へ向かうため、深い森を切り開いた上り道をゆっくり登っていく。ふと右を見るとサルが1匹、道路脇で体を休めていた。車を止めて周囲をしばらく散策してみたが、キョンを見つけることはできなかった。

 キョンは成長しても体重は約10キロほどで、同じく房総半島に住むニホンジカの6分の1程度だ。中国南東部や台湾に自然分布していたが、行川アイランドが輸入。施設内で放し飼いにされていた個体が徐々に「脱走」して、昭和60年代には野外で目撃されるようになった。

 房総の田畑や花を食い荒らす上、生態系破壊の不安もあり、現在は特定外来生物に指定されている。県全体で防除に取り組むも「減っている感覚はない」と県の担当者は話す。

 平成19年度の推定生息数は約3400頭。24年度には8763頭から3万3297頭と幅はあるが、かなり増加している。生息域も拡大し、いすみ、市原両市や鋸南町でも確認されている。

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