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【ゆうゆうLife】病と生きる「歩くことは生きること」がん治療中も登山楽しむ 登山家・田部井淳子さん(74)

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病と生きる「歩くことは生きること」がん治療中も登山楽しむ 登山家・田部井淳子さん(74)

 また、17年前にさまざまな職業の女性たちで山歩きを楽しむ会を結成したのがきっかけで、11年前にシャンソンを習い始めました。交流のあるメンバーで一緒に歌っていたのですが、そのうち、「コンサートをしよう」ということになり、年に数回、コンサートを開いて歌う活動もしています。ボイストレーニングをしたり、歌の先生の所に通ったりと、山登りとは別の楽しみがある。今、病気で治療中の方も、自分なりにわくわくどきどきするものを見つけるといいと思う。

 私はもう70歳を過ぎたし、やりたいことはやったな、と思っていたので、がんと聞いても落ち込むことはありませんでした。でも、生きていることはやっぱり楽しい。次にどこの山に登ろうかを考えるだけでわくわくする。まだ行っていない所に行きたいし、一度行った所もまた行ってみたい。これからも自分のペースで楽しく突き進んでいければ、と思っています。

【プロフィル】田部井淳子

 たべい・じゅんこ 昭和14年、福島県三春町生まれ。昭和女子大英米文学科卒。女性として世界で初めて、50年にエベレスト、平成4年に7大陸最高峰の登頂をそれぞれ達成。今も年に数回、海外登山に出かけ、68カ国の最高峰を登頂。20~40代女性のための山の会「MJリンク」呼び掛け人。著書に『それでもわたしは山に登る』(文芸春秋)、『山の単語帳』(世界文化社)など。

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