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【直木賞会見】朝井まかてさん「まさかまさかまさか」

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【直木賞会見】
朝井まかてさん「まさかまさかまさか」

 直木賞を受賞した朝井まかてさん(54)はピンクのシャツにグレーのカーディガン、チェック柄のスカート姿で、にこやかに壇上にあがった。

 --最初に一言

 「朝、大阪を出てきて、各社の編集者さんが集まってくださって、『(直木賞受賞の)待ち会を体験する会』を開いてくださっていたので…まだ実感がないですね」

 --写真撮影の際にピースサインをされていたが

 「うーん、やっぱり思っている以上に、直木賞の候補になっただけでいろんな方が喜んでくださったので、(実際に)取れてよかったなと、つい出てしまいました」

 --樋口一葉の師匠である中島歌子について書こうと思ったきっかけは

 「デビューして間もないころ、ある雑誌で『好きな幕末の志士を挙げて』という企画があったのですが、幕末には血なまぐさいイメージがあり、また幕末には詳しい人が多いので『女性を挙げてもいいか』と聞いたところ、『いい』ということだったので、中島歌子という女性が大変な運命を切り開いて、その人が一葉の師匠になった、ということは知っていたので、アンケートに名前を答えました。そうしたら編集者の方がそれを覚えておられて『書きましょう』と。『無理です』と(答えた)。書くことを決めてから初めて、水戸の地を踏んだくらい。そして何年か越しに、昨年のちょうど今ごろ、書き始めました」

 --初めての候補での受賞の感想を

 「初めての候補だったので、(受賞は)まさかまさかまさか。本当に候補になっただけで…電話をもらって腰が抜けていました。この作品は以前のように明るく朗らかな題材ではなく、史実のつらい部分にも目を据えて書いたものです。それを読者や書店の方々が支持してくださったことは励みになり、その作品で受賞することができてありがたいと思っています」

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