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【金曜討論】部活動の朝練禁止 「無視できぬ睡眠不足」「代えがたいプラス面も」…渡辺敦司、石井昌浩両氏が激論

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【金曜討論】
部活動の朝練禁止 「無視できぬ睡眠不足」「代えがたいプラス面も」…渡辺敦司、石井昌浩両氏が激論

 中学校での運動部活動のあり方について検討していた長野県教委の有識者委員会が昨年11月、「朝の部活動は睡眠不足や授業への影響も懸念される」として原則やめるべきだとする報告書をまとめた。長野県ではほとんどの中学校で朝練が行われているが、報告書を受けて県教委は各中学校へ示す指針の作成を進めている。朝練禁止は妥当なのか、部活動はどうあるべきか。教育ジャーナリストの渡辺敦司氏と、教育評論家の石井昌浩氏に見解を聞いた。(溝上健良)

 ≪渡辺敦司氏≫

問題提起の意義大きい

 --朝練禁止方針が注目されている

 「新聞の見出しでは『朝練禁止』となってそこだけ注目されがちだが、平日の部活動は2時間をメドとするとか週2日、完全休養日を取るといったことも報告書に盛り込まれている。長野県の場合、中学生の平均睡眠時間が全国より短く、家庭学習時間も少なく、部活の時間が長い割に効果が出ているとはいえない、といった調査結果もあり全県的な問題であるなら県教委が一定の指針を示すことはあっていい。ただ個々の学校や生徒の事情もあり、一律に制限するのは行き過ぎだろう」

 --長野県教委の方針をどうみるか

 「部活動のあり方を問い直す問題提起として、報告書の意義は大きかったといえる。適度な朝練であれば問題はないのだが、生徒の27%が(『どちらかといえば』を含めて)『疲れて1時間目の授業に集中できなかった』と回答している調査結果は無視できない。こうしたデータをもとに問題点を示した点は評価できる」

 --朝練禁止を打ち出すことで「他県の中学校に勝てなくなる」との反論が予想されるが

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