PR

ライフ ライフ

【貳阡貳拾年 第1部・111人の予想図(6)上】ノーベル賞確実、宇宙最大の謎「暗黒物質」解明へ  日本は先陣切れる

Messenger

前のニュース

 山深い岐阜県飛騨市神岡町にある鉱山跡地。地下1千メートルの坑道で、昨年秋に世界最先端のプロジェクトが動き出した。東大宇宙線研究所の「XMASS(エックスマス)実験」。目指すのは宇宙最大の謎とされる「暗黒物質」の検出だ。

 ダークマターとも呼ばれる暗黒物質は138億年前の宇宙誕生時から存在する重い物質で、今も宇宙を満たしている。だが光を出さず、地球も通り抜けてしまうため観測が極めて困難で、その正体は分かっていない。

暗黒物質の正体

 ノイズが少ない地下や宇宙で証拠をとらえたり、巨大な加速器で人工的に作ったりする実験が計画され、各国が発見を競っている。見つければノーベル賞は確実だ。東大カブリ数物連携宇宙研究機構の村山斉・機構長(49)は「2020年には正体が分かる可能性がある。そうなれば、すごいことだ。日本がその先陣を切る可能性がある」と話す。

 なぜすごいのか。実は宇宙に存在する物質のうち、人間や地球をつくっている普通の物質はわずか4・9%で、残りは正体不明。全体の26・8%を占める暗黒物質の謎が解ければ、宇宙や物質の成り立ちの解明が一気に進むからだ。

 宇宙の進化の道筋も見えてくる。初期宇宙では、暗黒物質の密度は場所によってわずかな差があり、密度が高く重力が大きい場所に普通の物質が引き寄せられ、銀河が生まれた。村山さんは「生みの親が分かれば、銀河や星、人間が生まれたストーリーができてくる」と期待する。

アインシュタインが約100年前に存在を予言

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ