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【羽成哲郎のぴーなっつ通信】5000万円受領の知事を葬った男…病室から指令 千葉揺るがした「政争の舞台」消える

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【羽成哲郎のぴーなっつ通信】
5000万円受領の知事を葬った男…病室から指令 千葉揺るがした「政争の舞台」消える

 昭和56年、川上紀一千葉県知事が怪しげな念書に署名して5千万円を受け取ったとして辞任した。その政変のキーマンが自民党参院議員で「県政界のドン」と言われた菅野儀作氏だった。菅野氏は入院先の柏戸病院から指令を発し、特別室は政変の舞台の一つとなった。30年余を経て病院の建て替えに伴い、その病室も姿を消す。

 柏戸病院は県庁からほど近い千葉市中央区長洲にある。

 「おれが転院したら柏戸にキズがつく」

 当時の本紙企画記事によると、側近の井上裕参院議員(後の参院議長)が転院を勧めたのにこう応えた。

 「気さくな性格で曲がったことが嫌いな人でした。だんだんそういう人が少なくなってきましたけど」

 5階特別室は平成26年1月から始まる病棟取り壊しのためベッドも片付けられていたが、それでもあまり広くは見えなかった。そこで柏戸正英理事長(80)は少しさみしそうに思い出を語った。

 菅野氏は中央ではさほど目立つ存在ではなかったが参院議員3期目。川島正次郎、水田三喜男両氏らに対抗して県内に福田派の国会議員を増やし、先の記事は「田中角栄でさえ『千葉のことは菅野に話を通せ』というほどだった」と伝えている。

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