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【ゆうゆうLife】病と生きる 「タマ」摘出の漫画家・武田一義さん(38)

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病と生きる 「タマ」摘出の漫画家・武田一義さん(38)

 闘病生活では奥さんの支えが大きかったというか、それにつきます。後遺症が出たり仕事を失ったりするかもしれない可能性があるからといって、うちの奥さんは人を嫌いになったりしないと、7年間の結婚生活で分かっていました。けんかもして、その都度仲直りをして、互いにすり合わせる作業をしてきましたから。

 4カ月で退院して、最初は月1回だった検査も次第に減って、今は年に1回。再発のリスクは、ほぼなくなりました。強めの抗がん剤を使った人は一度は無精子症になる。闘病が終わったときに検査をしたら完全にゼロでしたが、少しずつ回復しています。

 手がしびれる後遺症はありますが、かつて描いていたSFやホラー作品よりシンプルな絵柄になったのはエッセー漫画だから。以前と同じように描くことはできます。『さよならタマちゃん』は、読んでくれた人がブログなどで発信することで広めてくれています。この作品を好きだといってくれる人がいるので、次の作品も人間のドラマを描こうと考えています。

                   ◇

【プロフィル】武田一義

 たけだ・かずよし 昭和50年、北海道生まれ。平成15年、28歳で結婚。16年、漫画家を目指して上京。17年、人気漫画家の奥浩哉(おくひろや)氏のアシスタントに。22年6月、精巣腫瘍と診断される。入院生活を描いたがん闘病記『さよならタマちゃん』を、24年から隔週刊漫画雑誌『イブニング』(講談社)に連載。その単行本が25年8月に発売された。

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