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第49回谷崎潤一郎賞、第8回中央公論文芸賞贈呈式

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第49回谷崎潤一郎賞、第8回中央公論文芸賞贈呈式

 ■谷崎賞 川上未映子さん「過去の受賞作と響き合う」

 ■中公文芸賞 石田衣良さん「今まで通り野心と俗欲を」 

 第49回谷崎潤一郎賞、第8回中央公論文芸賞(ともに中央公論新社主催)の贈呈式が17日、東京都内で行われ、受賞者2人が喜びと抱負を語った。

 今年の谷崎賞は、川上未映子さん(37)の短編集『愛の夢とか』(講談社)で、中公文芸賞は石田衣良さん(53)の長編『北斗 ある殺人者の回心』(集英社)。

 川上さんは女性では最年少での受賞となる。大江健三郎さんや村上春樹さんらに続く30代での栄誉に「ベテランに与えられる賞という印象が強く、見上げるような気持ちで読んできた受賞作がたくさんある。小説を書き始めて数年の私の作品に過去の受賞作と響き合うものがあって、それを見ていただけたのなら大変なこと」と率直に喜びを表した。

 一方の石田さんは「小説はすごく疲れる。『くたくただなあ』と思っているところに、背中を押してくださる賞があって本当にうれしかった」と、デビューから15年が過ぎたベテランらしい貫禄を見せた。「小説家は精進すると真面目になって、ろくなことにならない。今まで通り野心と俗欲をもって頑張っていこうと思います」。そんなユーモアを交えた抱負に、会場からは大きな拍手がわき起こった。

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