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「強まる『絆』実感」 出雲大社で浪江町の「田植踊」披露

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「強まる『絆』実感」 出雲大社で浪江町の「田植踊」披露

 「平成の大遷宮」でにぎわう出雲大社(島根県出雲市)で19日、東日本大震災で大きな被害を受けた福島県浪江町請戸(うけど)地区に伝わる郷土芸能「請戸の田植踊」が披露された。踊り手たちは、地震や津波で家族を失ったり、原発事故などにより避難生活を続けたりしている6歳から15歳の地元出身の女の子たち。踊り手たちをまとめ、鼓舞する中打(なかうち)を務めたのは、震災で同居していた祖父母を亡くしながらも「伝統を絶やさないため踊り手を続ける」と頑張る15歳の少女だった。

地域のために

 震災後、母の実家のある同県郡山市で避難生活を送っている市立富田中3年生の横山和佳奈さん。

 横山さんが震災に遭ったのは、請戸小の6年生のとき。教室で机の下にもぐったが、机ごと飛ばされるほどの衝撃だったという。地震が収まると外に避難し、「津波が来る」との知らせで、約1キロ離れた高台に走って逃げて無事だった。しかし、祖父母は行方不明になり、数カ月後に遺体で見つかったという。

 地震、津波の被害に加えて原発事故も重なり、浪江町の多くの住民が避難生活を余儀なくされるなか、横山さんも避難生活を続けた。「友達も地区の人も安全な場所を探して移り住み、ばらばらになってしまった」

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