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【ゆうゆうLife】病と生きる 前宮城県知事・浅野史郎さん(65) 成人T細胞白血病発症、強い気持ちで闘病生活

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病と生きる 前宮城県知事・浅野史郎さん(65) 成人T細胞白血病発症、強い気持ちで闘病生活

 前宮城県知事の浅野史郎さんは4年前の61歳のとき、「成人T細胞白血病」(ATL)を発症した。白血病の中でも最も難治性も致死性も高い難病。一時は恐怖で身が震えたという浅野さんだが、持ち前のバイタリティーで前向きな気持ちを取り戻す。「転んでもただでは起きない」。そんな強い気持ちで突き進んできた闘病生活だった。(文・清水麻子)

 ATLの発症を告げられたのは平成21年5月、定期検診のために訪れた東北大病院でのことだった。「完治のためには骨髄移植しかありません」。そんな医師の言葉に目の前は真っ暗。恐怖感で足はガタガタ、全身から力が抜けてしまった。

 《ATLは白血病の一種で、HTLV-1ウイルスが白血球の中の免疫細胞であるT細胞をがん化し、免疫不全を引き起こす。ウイルスは主に母乳を介して感染し、通常は50~60年の潜伏期間の後に発症する》

 それまで自覚症状は全くなく、告知の2カ月前には東京マラソンを完走したくらい元気だった。

 ただ、告知は青天の霹靂(へきれき)だったわけではない。HTLV-1ウイルス感染はその4年前に分かっていた。母親がHTLV-1の感染者だと分かり、母親の母乳からの感染が疑われた。1週間しか母乳を飲んでいないのに、なぜ感染したかは分からない。

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