はやぶさ2 日本独自の「ジャンプ式移動」成否に注目 - 産経ニュース

はやぶさ2 日本独自の「ジャンプ式移動」成否に注目

探査機「はやぶさ2」が日本時間21日午後1時過ぎに撮影した小惑星「リュウグウ」。機体の影が地表に映っている(JAXA提供)
 探査機はやぶさ2は小型ロボットの投下で本格的な探査が始まった。ロボットが小天体での移動に成功すれば世界初で、小惑星や彗星(すいせい)の新たな探査技術として注目されそうだ。
 人類が探査車を移動させた経験があるのは月と火星で、いずれも重力が地球の数分の1と比較的大きい天体だ。機体の重さで車輪と地面の間に摩擦力が働くため、地球の自動車と同じように走行できる。
 これに対し重力が非常に小さい小惑星では、摩擦力が働かないため車輪は使えず、新たな手法が必要になる。
 投下した宇宙航空研究開発機構(JAXA)のロボットはモーターの回転で重りを振り回し、勢いをつけて跳びはねる仕組み。さらに着地する瞬間の反動を利用して機体を加速させ、バウンドしながら移動距離を稼ぐユニークな方法だ。
 1回のジャンプで約15メートル移動できる。どんな姿勢でもジャンプできるのが利点で、1日数回移動する見込みだ。ただ進行方向は制御できず、どこに行くかは予測できない。
 大敵はリュウグウを覆う大小の岩だ。移動先で岩に挟まると動けなくなる。また、衝突するなどして太陽電池に傷がつくと発電能力が低下し、機能しなくなる恐れもあり、成功へのハードルは高そうだ。
 初代はやぶさも平成17年、同じ仕組みで移動するロボットを別の小惑星に投下したが、プログラムのミスで着地に失敗した。JAXAの担当者は「経験を生かして何とか成功してほしい」と話す。