離れザル? 千葉市で8月上中旬、目撃相次ぐ 市が注意呼びかけ  

 
千葉市周辺でのサルの目撃情報

 8月上中旬に千葉市内でサルの目撃情報が相次ぎ、市が注意を呼びかけている。同市内は本来、野生のサルは生息しない地域だが、隣接する千葉県市原市などから若い雄が別の群れを求めて単独で移動してきた可能性があり、千葉市の担当者は「都会に1頭で出てきてしまったことでかなりストレスを受けているはずで、人が近付けば怖がって攻撃的になることもある」と、接触を避けるよう促している。

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 同市などによると、サルが最初に目撃されたのは千葉市中央区大森町で、8月4日午後2時40分ごろのこと。その後、目撃地点は若葉区、緑区へと移り、16日午前10時25分ごろには同県八街市、17日午前11時半ごろには同県東金市でもその姿が目撃されている。

 目撃情報は4~17日に計29件に上っているが、いずれも複数のサルを見たという話はないため、千葉市では同一個体のサルだろうとみている。

 市では目撃情報が寄せられるたびに、職員が網などを持って現場に駆けつけているが、無理な捕獲はサルが凶暴化して2次被害を生みかねないと考え、慎重に対応している。今のところ、人への被害は報告されていないが、市の担当者は「サルを見かけても近付いたりせず、見て見ぬふりをして目を合わせないようにしてほしい。食べ物を見せたり与えては駄目」と注意を呼びかけている。

 同市に野生のサルは生息していないものの、同市内で最初の目撃情報があった1日前の8月3日午前9時40分ごろには隣接する市原市の潤井戸(うるいど)でサルが目撃されており、千葉市によると、このサルが同市内に移動してきたものと考えられるという。市原市の南部ではこれまでにも群れで生活するサルの姿が確認されている。

 17日を最後に目撃情報が途絶えているサルだが、この後はどこへ行くのか。千葉市動物公園でサルの飼育を担当する伊藤泰志さん(53)は「千葉市内にも、森はあるので食べ物には困らないだろう。群れを求めてきた離れザルだと思うので、いずれは群れに帰るはず」と話している。