新潟知事、安全対策に理解 柏崎刈羽原発を初視察

 
東京電力柏崎刈羽原発の視察に訪れ、あいさつする新潟県の花角英世知事(中央)=6日午前

 新潟県の花角英世知事は6日、東京電力柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)を初めて訪問するとともに、立地自治体の首長とそれぞれ会談。視察では、安全対策の状況などを約3時間にわたって確認し「意識改革を含め、やろうとしている取り組みの一端は理解できた」と評価した。柏崎市役所での会談では、県が独自に進める「3つの検証」の会議の頻度を増やすよう桜井雅浩市長が要望。花角知事は「いたずらに時間を浪費するつもりはない」とし、検証委の委員に対して働きかける考えを示した。(新潟支局 松崎翼)

 視察では、東電ホールディングス(HD)の小早川智明社長と同原発の設楽親所長らが案内役を務めた。花角知事は作業服にヘルメット姿で、重大事故時に原子炉格納容器の破損を防ぐ排気設備「フィルターベント」や、使用済み燃料プールなどを視察。免震重要棟では、震度6強の地震で7号機の外部電源が喪失したという想定の訓練を見学した。

 視察後、花角知事は「福島事故の教訓を踏まえたいろいろな対策を一定程度は理解できた」と視察の意義を強調。一方で県の検証作業が終わるまで再稼働の議論には応じないという従来の姿勢については「何も変更点はない」とし、東電に対して引き続き検証に協力するよう求めた。

 小早川社長は「検証委員会の要望に応じるだけでなく、できるだけ私たちから取り組んでいる内容を発信していきたい」と力を込めた。

 また、花角知事は桜井市長、刈羽村の品田宏夫村長ともそれぞれ非公開で会談した。桜井市長との会談後に取材に応じた花角知事は、半年に1回のペースで開催されている県独自の検証の会議について、桜井市長からスピードアップを図るよう求められたことを明かした上で「(委員の)皆さんの都合もあるだろうが、精力的に議論を進めてもらうようお願いする」と話した。