【皇太子さま仏ご訪問】記者会見全文(下) 「両陛下のお気持ちを大切に」「(雅子さまには)焦ることなく、少しずつ幅を広げて…」 - 産経ニュース

【皇太子さま仏ご訪問】記者会見全文(下) 「両陛下のお気持ちを大切に」「(雅子さまには)焦ることなく、少しずつ幅を広げて…」

 --来年5月の即位後、殿下は天皇として皇室の国際親善を担われることになります。これまで積み重ねてきた水問題の取り組みを今後どのように生かし、次世代の天皇像を示したいとお考えですか。雅子さまが新皇后としてどのように関わっていかれるかも併せてお聞かせください。愛子さまは今夏、英国でのサマースクールに参加してどのような成長が見られ、皇族として国際親善を担う上で今回の経験をどのように生かしていかれることを期待しているかもお聞かせください
 皇太子さま「国際親善のための外国訪問は、訪問先の国と我が国との相互理解と友好親善を増進する上でとても良い機会であり、国際親善推進のため皇室が果たすべき役割の中でも重要な柱の一つであると思います。
 両陛下も、外国訪問に当たっては、相手国と我が国との歴史を心にとどめられ、将来を見据えて両国間の相互理解と友好親善をどのように促進していくのが良いか、ということを深くお考えになりながら、御訪問先での諸行事に臨んでこられていると思います。こうした両陛下のなさりようを拝見してまいりましたので、私としても、両陛下のお気持ちを大切にして国際親善に努めていきたいと思っております。
 次世代の天皇像に関して、この場で具体的にお答えするのは控えますが、先ほど述べたように、陛下のこれまでのなさりようを踏まえ、それを基礎として、日本の、そして世界の人々の幸せを祈りつつ、自分に何ができるかということを常に真剣に考えていきたいと思います。お尋ねのあった水問題は、世界の諸国、諸地域で大変重要な課題になっていますし、水問題の解決が世界の平和にもつながっていくと思います。私の立場で水問題への取組をこれからどのようにいかしていけるのか、今後考えていきたいと思います。
 雅子については、先ほども述べたとおり、いきなり活動の幅を広げることは難しいですが、一口に国際親善といっても、外国への訪問だけではなく、賓客の受入れや日本で開催される国際的な行事への出席など、いろいろな形がありますので、焦ることなく、少しずつ幅を広げ、その過程で、国際親善増進のための公務にもできる限り、関わっていってくれるものと思っています。そのときには、外国で暮らした経験、あるいは仕事で外交に携わってきたことは、必ず役に立つものと思います。
 愛子は、先日の英国でのサマースクールへの参加を通じて、様々な貴重な経験を積んできたようです。私自身、英国への留学を始め、外国での生活を経験することで、それまで日本にいるだけでは気が付かなかったことにも気付き、考えを深めることができました。愛子も、今回の英国滞在によって、より幅広い視野を身に付けてくれたのではないかと思いますし、そうした経験を、今後の人生に、そして、皇族としての役割を果たしていく中でいかしていってほしいと思っています」
 --皇太子さまは、日仏の友好関係を両陛下から引き継いで今後どのような形で発展させていかれるのでしょうか。また、フランスは女性の社会進出では世界の上位にありますが、日本が何を学ぶべきでしょうか。
 皇太子さま「先ほども申しましたが、皇室の役割としての国際親善、中でも外国訪問は、訪問先の国と我が国との相互理解と友好親善を増進する上でとても良い機会であり、極めて重要であると考えています。
 そして、両陛下は、外国訪問に当たって、相手国と我が国との歴史を心にとどめられ、将来を見据えて両国間の相互理解と友好親善をどのように促進していくのが良いか、ということを常に深くお考えになっていると思いますので、私としても、両陛下のお気持ちを大切にして、フランスを始め外国との友好親善関係の強化に努めていきたいと思っています。
 女性の社会進出に関する御質問については、いろいろな機関の調査において、フランスにおける女性の社会進出が進んでいるという結果があるということを私も承知しています。具体的にどのような分野で日本の取組を強化していったら良いかといった点については、私がお話しすることは控えますが、それぞれの国が、自国の社会制度や慣習、文化的背景などを踏まえながら、お互いに良い点を学び合っていくことが大切であり、特に両国の若い世代の人々がそのような意識を深めることが重要ではないかと思います」