島根原発3号機の審査開始 中国電力「2号機優先を」

 
中国電力島根原発3号機(手前)=松江市

 原子力規制委員会は4日、中国電力島根原発3号機(松江市、建設中)が新規制基準に適合しているか確認する審査会合を初めて開いた。新規稼働に向けた審査入りは、電源開発大間原発(青森県)に続き2例目。中国電は8月に審査申請を行っていた。

 島根原発は2号機の再稼働に向けた審査が先行して行われており、2号機は今年2月、最大の難関とされる耐震設計の目安、基準地震動が最大加速度820ガルで規制委に了承された。これは3号機の耐震設計にも応用されるため、新規稼働では大間原発より審査が早く進む可能性がある。

 4日の審査で中国電は申請概要を説明。地盤の安全性や、地震・津波の想定と対策については「2号機の申請の記載に同じ」として明記せず、説明を求めた規制委に「2号機の許可が得られた段階で補正したい」と述べ、2号機の審査を優先することを求めた。2号機の審査では津波対策の議論が終わっておらず、3号機の次回審査は当分先になる見通し。規制委は「現在の申請内容では審査できない」とコメントした。

 中国電によると、3号機の本工事は平成18年に開始し、23年4月の時点で9割以上を終えていたが、東京電力福島第1原発事故の影響でストップ。25年に事故を踏まえた原発の新規制基準が施行され、地震や津波、炉心損傷事故への対策強化を求められていた。3号機の出力は国内最大級の137万3千キロワットで、全国で唯一、県庁所在地にある。