竹久夢二展が中国で開催へ 没後初伊香保の記念館が作品貸し出し 

 

 大正ロマンを代表する美人画家、竹久夢二(1884~1934年)と中国の近代画家、豊子●(=りっしんべんに山その下に豆)(ほうしがい)(1898~1975年)の共同友好作品展が、25日から香港など中国3都市で開催される。夢二の作品展が海外で開催されるのは没後初めてという。展覧会には、渋川市の竹久夢二伊香保記念館が、夢二の肉筆画など約50点を貸し出す。

 今年は日中平和友好条約締結40周年、豊子●(=りっしんべんに山その下に豆)の生誕から120周年であることから実現した。

 大正10年、日本に留学した豊は、東京の古書店で夢二の最初の画集である「夢二画集 春の巻」を手に取る。豊は、夢二作品について「東洋と西洋が融合した描き方」「彼以上の調和者はいない」などと絶賛し、中国に帰国後も影響を受け続けた。

 節目の年に合わせ、今年5月ごろ、豊の孫にあたる男性が記念館を訪れ、協力を要請。記念館は、所蔵作品のうち、肉筆の大作「江戸呉服橋之図」や「王春第一枝」など52点を貸し出すと決定した。記念館が作品を海外に貸し出すのは初めてという。

 展覧会は、中国の豊子●(=りっしんべんに山その下に豆)研究会が企画。25日から香港のアジア協会香港センターで始まり、中国の浙江省など計3カ所で開催予定。来年には、東京や群馬など日本国内での展覧会も計画されているという。

 記念館の塩川香峰子理事長は「文化交流を通して日中の友好を図ることは大きな役割だと思う。両国の人々が素晴らしい作品を見ながら仲良くできればいい」と話した。