毒キノコ「タマゴタケモドキ」で食中毒 山梨で60代女性、肝障害も

 
毒キノコのタマゴタケモドキ(いずれも県森林総合研究所提供)

 山梨県は28日、今季初の毒キノコによる食中毒発生を確認したと発表した。

 県衛生薬務課によると、甲府盆地などを管轄する中北保健所管内の病院から27日午前、「毒キノコによる食中毒患者を治療している」との連絡があった。

 患者は食用の「タマゴタケ」に似た毒キノコ「タマゴタケモドキ」とみられるものを食べたとされ、今も入院中という。タマゴタケモドキによる食中毒は県内で初めてとしている。

 同課によると、患者は富士・東部地域に住む60代女性。23日の正午ごろ、家族が採取した野生のキノコを炒めて食べ、同夜に嘔吐(おうと)や下痢などを発症。救急搬送され地元の入院した。他の家族はキノコを食べなかった。

 25日にタマゴタケモドキが引き起こすとされる肝障害など症状が悪化し、中北保健所管内の病院に転院した。

 タマゴタケモドキは、3~5センチの黄色または黄褐色の傘が特徴で、食用のタマゴタケやキタマゴタケと形状が似ている。食後6~24時間で激しい下痢、嘔吐、腹痛を発症し、数日後に肝障害を引き起こす。平成18年には北海道で死亡例もあった。

 同課によると、毒キノコによる県内の食中毒事例は27年が1件6人、29年が2件6人。「見分けは十分な経験、知識が必要。安易な判断で野生のキノコを食べることはやめてほしい」と呼びかけている。