【気になる!】文庫 『ちょっと一杯のはずだったのに』 - 産経ニュース

【気になる!】文庫 『ちょっと一杯のはずだったのに』

『ちょっと一杯のはずだったのに』志駕晃著(宝島社文庫)
 一昨年の「このミステリーがすごい!」大賞の隠し玉作品「スマホを落としただけなのに」でデビューした著者の書き下ろし新作。FM局のディレクター、矢嶋直弥は、人気パーソナリティーの西園寺沙也加とつきあっていた。泥酔した翌日、スタジオに現れない沙也加を呼びにマンションを訪ねた矢嶋は、彼女の変わり果てた姿を見つける。
 密室殺人事件の嫌疑をかけられた主人公が、警察や弁護士らとのやりとりの中で謎解きに奮闘する姿が、ときにユーモラスに描かれる。ニッポン放送に勤務する著者ならではのラジオ番組制作の裏話も楽しい。(志駕晃著、宝島社文庫・630円+税)