入試前に奨学金受給者決定 九大、進学断念阻止へ

 

 九州大は、入学試験の結果が出る前に支給対象者を決める新たな奨学金制度を、平成31年度入学生から導入する。家計が厳しい高校生らが進学を断念してしまうのを防ぐのが目的。九大キャリア・奨学支援課によると、入試の合否が分からないうちに受給希望者を募って選考するのは、国立大では珍しいという。

 新たな制度では、毎年10人程度を選定。卒業まで毎月3万円を支給し、返済は不要とする。家庭の所得水準や在籍校の学業成績に、一定の条件を設ける。9月3~14日に31年度入学希望者の応募を受け付け、書類審査を経て11月下旬ごろ結果を通知する。支給候補者が入試で不合格となったり、他の大学へ入学したりする場合は、補欠候補者を繰り上げる。

 原資は、経済的な理由から九大への進学を断念したという福岡市の会社創業者、中本博雄さん(80)からの寄付。制度は20年間実施する計画だ。