親子でスマホ オフにして家族の会話を

主張

 家族と一緒にいても各自がスマートフォンや携帯電話を操作している。そう答える日本の小中学生が多いことが国際比較調査で分かった。

 親も子もスマホの画面にくぎ付けでは、会話が弾みようもない。ときには携帯端末を切って家族だんらんの時間を大切にしてほしい。

 国立青少年教育振興機構が、日本と米国、中国、韓国の小中学生を対象に、ネット社会の親子関係に関する意識調査を行った。

 冒頭の問いで「よくある」と答えた日本の小中学生はほぼ4人に1人で、4カ国中、最も割合が高かった。続く米国の約2倍だ。「たまにある」を合わせると日本は約6割にのぼる。

 親の世代がスマホを手放せず、食事や会話での明らかなマナー違反を叱れない。大人がまず自らの行動を省みる必要がある。

 親がスマホを使いながら話すことが「よくある」という子は、親や家族と一緒にいるのが「好き」「とても楽しい」という割合も低かった。

 ネット社会の危険などについて親から「ほとんど注意されない」と答えた子供が日本は約3割と、一番高かったことも心配だ。

 スマホは便利な一方で、ネットを通し、性や暴力などの有害情報に容易に触れる。犯罪に巻き込まれる例も後を絶たない。

 深夜までの長時間使用なども問題となっている。読書や睡眠時間まで削られるのでは、情報機器の活用とはほど遠い。

 スマホを持たせるなら、使用ルールを決めることなどは、親として当然である。

 ネット社会で親子の連絡手段も様変わりしているようだ。

 短文投稿などができる交流サイトのSNSを利用して親とコミュニケーションを「よくしている」という割合は、日本の中学生で4人に1人と多かった。

 一方で親とはSNSや電話を介するより「直接話す方が好き」という回答は8割にのぼる。思春期などの親離れもあろうが、本当は子供は親と直接話したいのだ。

 ところが話そうとすると、親は「時間がない」「いま忙しい」などと言う。それが「よくある」「たまにある」を合わせると日本は約4割で最高だった。

 夏休み、子供とゆっくり話しただろうか。スマホに気を取られては子供の異変にも気付けない。