10月下旬に小惑星の物質採取へ 来月から小型ロボットの投下も

探査機はやぶさ2
探査機「はやぶさ2」から小惑星に投下された小型ロボット「ミネルバ2-1」の想像図(JAXA提供)

 小惑星「リュウグウ」を観測中の探査機「はやぶさ2」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は23日、10月下旬に赤道に着地して初回の物質採取を行うと発表した。日欧の小型ロボットを来月から投下する計画も決めた。

 はやぶさ2は来年末までに計3回の着地を計画。うち2回でリュウグウの地表の物質、1回で地下の物質をそれぞれ採取し、平成32年末ごろ地球に持ち帰る。

 初回の着地点についてチームは、赤道の南北約200メートルの範囲を対象に、傾斜が緩やかで平坦(へいたん)なこと、付近の岩の高さが50センチ以下であることなどを条件に検討。岩が多いため選定作業は難航したが、候補地をまず15カ所に絞り込んだ上で、赤道上の尾根の1カ所を選んだ。

 9月12日と10月中旬に高度20~30メートルまで降下する訓練を実施し、安全に着地できるか検証する。

 会見した津田雄一プロジェクトマネージャは「比較的安全な場所を選んだが、絶対ではない。岩が多く挑戦的な作業になる。危険を察知して、いったん中止することもあり得る」と着地の難しさを強調した。

 地表を観測する小型ロボットは、日本の「ミネルバ2-1」の2基を9月21日に、ドイツとフランスの「マスコット」を10月3日にそれぞれ投下する。