バジパイ氏死去、インド元首相 98年に核実験 - 産経ニュース

バジパイ氏死去、インド元首相 98年に核実験

死去したインド元首相のアタル・バジパイ氏=2004年5月2日、ニューデリー(AP)
 【コックスバザール(バングラデシュ南部)=森浩】インド元首相で、首相在任時の1998年に核実験を行ったアタル・バジパイ氏が16日、死去した。93歳だった。
 インド中部マディヤプラデシュ州生まれ。青年期にヒンズー至上主義団体「民族義勇団」に加入し、反英独立運動に身を投じた。80年4月に現国政与党インド人民党(BJP)を創設して初代総裁となり、96年に首相に就任した。
 98年3月に首相に再任されると、隣国パキスタンへの軍事的牽制(けんせい)などの思惑から、同年5月に24年ぶりに核実験を実施。反発したパキスタンも同月中に核実験を行い、米国など核保有国が包括的核実験禁止条約(CTBT)を通じて推進していた核不拡散体制が揺らぐことになった。
 2004年の総選挙で国民会議派に敗れて首相を退任し、翌年に政界を引退。近年は体調を崩して、入退院を続けていた。