【第89期ヒューリック杯棋聖戦】豊島将之新棋聖会見(2)「将棋が楽しいと思えない時期もあった」 - 産経ニュース

【第89期ヒューリック杯棋聖戦】豊島将之新棋聖会見(2)「将棋が楽しいと思えない時期もあった」

羽生善治前棋聖に勝利し、タイトルを獲得した豊島将之新棋聖=17日午後、東京都千代田区の都市センターホテル(吉沢良太撮影)
 --棋聖のタイトルの次は、何を目指したいか
 「現在、王位戦も挑戦中なので、まずはそこで(頑張りたい)。1局目はあまりいいところなく負けてしまいましたし、相当頑張らないと厳しいと思っていますので、集中したいです」
 --関西の若手棋士の間では、糸谷哲郎八段(元竜王)、菅井竜也王位が先にタイトルを取った。焦りはあったか
 「初めの頃はそういう気持ちもありましたが、だんだんと無くなり、自分ができることに集中しようと思いました。そもそも、タイトルを取れないまま終わってしまうんじゃないか、という気持ちもありましたので、人のことは考えず、自分のことに集中するようになりました」
 --豊島新棋聖は研究会ではなく、自分の力で研究に取り組んでいる。どう考えて対局に取り組んでいるのか
 「そういう信念のようなものがあったわけではありません。研究会を辞めたらどうなるのかと考え、それ(1人で研究すること)が自分に合っていると思いました」
 --タイトルホルダーとして、これからどうしていきたいか
 「これまでは勝負にこだわって指してきたので、もう少し自由な感じで将棋を指せればいいな、と」
 --近年、豊島新棋聖も含めた若手棋士が台頭してきている
 「自分より若い棋士で強い方がたくさん出てきている。少しずつ将棋が新しくなってきているのかな、と思います」
 --AI(人工知能)などの影響か
 「そういう影響もあるし、新しい指し方が出てきている。これまでの経験が生きる形も多いのですが、そうでないこともあるので、それで若い方が活躍されているのかな、と。新しい形がたくさん導入されてきているように感じます」
 --念願の初タイトル。ここまで頑張ってこられた原動力は
 「子供の頃から将棋が好きで、(自身にとって)将棋は純粋に楽しいものです。そう思えない時期もありましたが、周りの方や応援してくださる方がおり、頑張ろうと思うことができました」
 --一番つらかった時期は
 「25歳あたりから、今までですかね」
 こちらの記事で第5局の再現棋譜をご覧いただけます。
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