11連覇か初戴冠か 17日午前9時から注目の最終局

第89期ヒューリック杯棋聖戦
第89期ヒューリック杯棋聖戦第5局の検分をする羽生善治棋聖(左)と豊島将之八段=16日午後、東京都千代田区の都市センターホテル(飯田英男撮影)

 羽生善治(はぶ・よしはる)棋聖(47)=竜王=に豊島将之(とよしま・まさゆき)八段(28)が挑戦している産経新聞社主催の将棋のタイトル戦「第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負」の第5局が17日、東京都千代田区の都市センターホテルで指される。2勝2敗で迎えた最終局。羽生棋聖に棋聖11連覇と前人未到のタイトル獲得通算100期が、豊島八段には5度目のタイトル挑戦で念願の初戴冠が懸かる大一番だ。

 羽生棋聖が11連覇を達成すれば、大山康晴、中原誠の両永世棋聖を抜いて棋聖最多17期となる。タイトル獲得通算100期は2位の大山永世棋聖の80期を大きく引き離す大記録。豊島八段が勝てば、31年ぶりに1人1タイトルを分け合う。

 今シリーズは6月6日に兵庫・淡路島で開幕。第1局は先手の豊島八段が最後まで丁寧な指し回しを見せ、初戴冠に向けて先勝。羽生棋聖の先手で迎えた第2局は終盤、豊島八段に見落としがあり、羽生棋聖が1勝1敗の五分に戻した。

 第3局は、後手の羽生棋聖が意表の袖飛車(そでびしゃ)の構え。しかし、最後は豊島八段が、粘る羽生棋聖の玉を必至に追い込み、念願の初タイトルに王手。後のない羽生棋聖は、第4局で豊島八段の序盤からの積極的な指し回しを受けながら反撃。2勝2敗として、最終局に決着を持ち越した。

 両対局者は16日午後、会場となる都市センターホテルで検分を行い、対局室の駒や盤、照明などを確認。羽生棋聖は「この一局で決まる。持っているものを出し切りたい」、豊島八段も「最後(最終局)なので悔いのないよう頑張りたい」と、闘志をみなぎらせた。

 第5局は午前9時に対局開始。先後は振り駒で決定する。持ち時間各4時間で1日指し切り制。立会は島朗(あきら)九段が務める。

 こちらの記事で第5局の再現棋譜をご覧いただけます。

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