十段・女流名人合同就位式 「日々成長したい」井山裕太十段、「国際棋戦にも勝つ」藤沢里菜女流名人

囲碁
合同就位式で賞杯を手に笑顔を見せる井山裕太十段(左)と藤沢里菜女流名人 =21日、東京都港区のグランドハイアット東京(川口良介撮影)

 産経新聞社主催の囲碁タイトル戦「森ビル杯 第56期十段戦五番勝負」で3連覇した井山裕太十段(28)と「第30期女流名人戦三番勝負」で初防衛を果たした藤沢里菜女流名人(19)=の合同就位式が21日、東京都港区のグランドハイアット東京で行われ、関係者やファンあわせ約200人が祝福した。

 会場には藤沢女流名人の祖父で、師匠でもある藤沢秀行名誉棋聖と親交があった俳優の寺田農(みのり)さん(75)がお祝いに駆けつけた。寺田さんは、「秀行先生が昭和63年に書き残した詩『一輪の花』という詩は、いまの里菜女流名人にぴったりなので、読み上げます」と渋い声で朗読し、場内を沸かせた。

 井山十段に日本棋院と関西棋院から、藤沢女流名人には日本棋院から允(いん)許(きょ)状がそれぞれ授与された。

 村川大介八段(27)に3連勝し七冠を堅持した井山十段は「厳しい内容の勝負をものにすることができ、自信になった。結果にこだわりすぎず、できることを精いっぱいやって少しずつでも成長していきたい」とあいさつ。また、矢代久美子六段(41)に2連勝した藤沢女流名人は「苦しい碁だったが自分を信じて打つことが結果につながった。国際棋戦や(男性も交じる)一般棋戦でも勝てるよう精進していきたい」と謝辞を述べた。

 来年の女流名人戦は元号が変わる前に実施される最後の国内女流棋戦、十段戦は平成最後の七大タイトル戦になる予定。賞金目録と賞杯を手渡した産経新聞社の飯塚浩彦社長は「平成生まれのお二人が、平成最後のタイトル戦でどんな戦いを見せてくださるか楽しみ」と激励した。