加熱式たばこも規制へ 受動喫煙対策で厚労省、健康増進法改正原案を公表

 
米フィリップモリスの加熱式たばこ「アイコス」

 他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙対策について、厚生労働省は30日、今国会に提出予定の健康増進法改正案の原案を公表した。加熱式たばこを規制対象に盛り込み、飲食店は原則全面禁煙とするが、喫煙室の設置を認める。喫煙室の新設など施設によって必要な準備期間が異なることから、東京五輪・パラリンピックまでに段階的に施行するとしている。

 原案では、学校や病院などの施設では建物内は完全禁煙とするが、敷地の広い大学などを念頭に敷地内は原則禁煙にとどめる。

 飲食店は、一定以上の規模の店舗や新店舗については原則禁煙とし、喫煙専用室を設置することを認める。小規模店舗については当面、喫煙や分煙の表示を掲げることで喫煙が可能とした。ただ、子供や若年層への健康影響を考慮して、喫煙可能な飲食店や喫煙室への20歳未満の客や従業員の立ち入りは禁止する。

 需要が拡大している加熱式たばこについては、紙巻きたばこと同様に原則禁煙とする。ただ、販売されて間もないため健康への影響が分かっていないとして、加熱式たばこ専用の喫煙室で食事をしながらの喫煙も可能にする。

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■加熱式たばこ タバコの葉を燃焼させずに電気で加熱することで煙を発生させるもので、国内では平成26年から発売されている。厚生労働省の研究班によると、加熱式たばこの中には紙巻きたばこと同程度のニコチンを含む製品もある。タバコの葉を使用せず液体を加熱して蒸気を吸う「電子たばこ」とは異なる。