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シンプル・イズ・ベスト! ボルボS60 T4モメンタム試乗記

タイヤサイズは225/50R17。モメンタム以外のグレードは18インチ。
タイヤサイズは225/50R17。モメンタム以外のグレードは18インチ。
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 エンジン音は、スポーティというほどではないにしても乾いたもので、耳ざわりは悪くない。

 カーブでは、ボディのロールを極力抑えたサスペンション設定と、すっと鼻先が曲がっていく操縦性を両立。運転していて思いのほか楽しい。

 タイヤは225/50R17サイズで、やや小さめだけれど扁平率が高いぶん、乗り心地がいい。過去の記憶をたどると、235/45R18を履いたT5に対し、コーナリング性で負けているとは思えない。

 ワインディングロード走行時、カーブへ入り、そこを抜けて直線で加速、そして減速してまたカーブへ……と、加減速を繰り返しながら気持よく走れたことで、T4の実力ぶりがよくわかった気がした。

コスパで選ぶとT4で十分

 室内は最新ボルボ車のつねで、気持のよいクリーンな造型でまとめられている。「センサス」と呼ぶインフォテインメント・システムも操作性は良好である。

 試乗車はオプションのレザー・パッケージ装着車(41万円)だっため、シート表皮はレザーだった。クオリティの高いレザーは、触り心地が良い。ちなみに、購入者の多くは、このパッケージ・オプションを選択するという。

 S60にはT4のほかパワフルなT5(614万円)か、PHV(プラグ・イン・ハイブリッド)モデルのT6ツインエンジン(779万円)も選べる。けれども、このT4(489万円)のバランスのよさは捨てがたい。

 ちなみにT4の場合、ボルボの装備レベルでいうと、ややカジュアルなグレード「モメンタム」になる。T5に組み合わされる「インスクリプション」に対して、レザーを使った内装がオプションになり、オーディオのグレードがやや落ちるものの、その分、500万円を切る価格を実現している。もし、前述のレザー・パッケージを装着した場合は530万円。それでも、T5より84万円も安価だ。

 「T5との価格差を考えると、T4でいいんじゃないかなぁ」と、私は思う。差額分でS60と旅に行くというのもアリだろう。エントリーグレードだからといって、物足りなさを感じることはないはずだ。

 文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

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